ほわぴの旅日記と仕事のこと

旅行日記、仕事のこと、犬猫のことなど、

中学のテニス部の話

スポーツアニメばかりみてたら、自分の青春を思い出してしまいました。

そんな淡い思い出…

 

私の中学は過疎が進んで入学したとき、全校生徒が30人ほどでした。

部活はソフトテニス部のみ。ただ、そのテニス部、地方大会では負けなし、県でも何度か勝ってて、まあまあの強豪校でした。男子は全国も勝ってたし、学校には優勝旗やトロフィー、表彰状がたくさん。

 

選べない部活、私はクラスの中でダントツ運動神経が悪くてスポーツやる気はなかったので入りませんでした。でもみんな入部して、授業中はテニスに話ばかり…

それに嫌気や疎外感を感じて、結局遅れて入部しました。運動神経悪いのに、遅く入って、友達からは大幅に遅れをとってました。

先輩たちの夏の地方大会は優勝、県では残念ながら早く負けたんだったか。翌年、ひとつ上の姉の世代は地方大会優勝、県は準優勝、東海大会出場と言う輝かしい成績でした。

私は姉の世代のキャプテンにやる気がないとよく怒られてた。その通り、やる気はなかった。

 

自分たちの年はすぐやってきて、人がいないからこんな私でも3番手レギュラー、ペアはひとつ下の後輩、人がいないからまだ初めて1年ちょっとの2年生もレギュラーになってしまいます。

地方大会は15年連続優勝、なのに私たちは負けました。一番手が勝ち、三番手の私たちが負け。3番勝負の二番手が負けた。

連続優勝を止めたのは自分だけど、全く悔しくなくて自分だけ泣かなかった。みんな泣いて泣いて泣いてた。

まあでも、地方大会勝ち上がっての県大会は毎年準優勝の強豪チームに当たることが決まってて(顧問のくじ運が悪いばっかりに)、私達の目標である東海大会出場(県ベスト4)はかなり難しいと言われてました。まぁでも県大会にすら出られなかったら意味がない。。

ただ、そこで終わりじゃなくて各地方大会の2位のチームばかりで争うプレイオフへの出場が決まってました。なんと、そこで勝てば県大会に出られるんです!

でもその大会2週間後だったか、すぐだったんですよね。。それでキャンプの日がうまく組めないとかで、キャンプを学校でして午後から部活の練習をするという狂った学校でした。地方大会優勝した男子からはブーイングでかなり嫌味を言われました…。

そんな感じでのぞんだレイオフ、あっさり優勝しました。やけに楽勝だった。。

私は全く上達しなくて、そもそもラリーにならなかったのですが、一度そこそこ強い高校へ練習に行ったときに、そこの顧問の先生が「ツイスト」


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というレシーブを教えてくれたんですが、私がどんぴしゃ一番うまくて、男子もとれないくらい精度が高くて、それを武器にしろと言われ、公式大会で使えるだけ使ってました。

速いファーストが入ると打てないけど、セカンドサーブはほぼ決めてました。(逆に普通にレシーブ返すと入らなかった…)
たまたまプレイオフで対戦したチームがカットサーブ(曲がってくるサーブ、YouTube参考)


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(↑中学生はここまで回転かからない)

で、特にツイストが打ちやすいサーブだったため、楽勝で勝って優勝して県大会出場できることになりました。

そんで県大会、予想通り、地方大会私達が負けた中学校は重優勝候補の中学に1回戦負け。

私達は何回試合したか覚えてないけど、ベスト8取りで1番手が勝ち、2番勝負で私達が出たけどファイナルセットで負け…3番勝負で2番手の友達が勝ってなんとかベスト8。
そしてベスト4をかけた試合、姉が前年個人戦で負けた中学で、試合のオーダーが向こうが3番手→1番手→2番手、私達は1番手→3番手(私)→2番手。

うちの1番手はかなり強かったんであっさり勝ち、私達…1番手を相手にのぞんだ2番勝負。
「さっさと負けるんだろうな…」「負けたら引退だ!!」

前年に姉が個人戦でその中学の1番手に負けていて、私勝ち目ない…って思いました。姉は個人戦の地方大会で準優勝、県大会でも良いところまでいけるって言われてそこの中学に負けたんですよね。。
私は地方大会すぐ負けたし、そもそも勝った試合が少ないし…ストレートで負けるんだろうなって思いました。

そしたら、意外と相手が弱かったのかわからないけど、気づいたらファイナルセットになってました。
ファイナルといえば、ファイナルになった試合は全部負けてて、
「ここもまた負けるのかー、いやな終わり方するかも。。。」
「いや、ここで引退となる可能性が高い、喜ばしい!!でも…友達がまた泣くかもしれない。。そういえば私って練習全然頑張ってこなかったし、友達に迷惑ばかりかけてひどいやつだったなぁ…。最後に…本気を出してみよう!!!」

って漫画みたいに一瞬でそんなことが頭を駆け巡りました。
「最後だから顔に当たろうが、体に当たろうが、痛いのはもうあと数えるくらいだけだ!」
「引退したら自分は自由だ!!あと少しなんだ!!勝ったら引退が少し伸びるけど、ちょっとくらい耐えてやる!!」

って思って、それまで一切攻撃に出たことなかったけど、ちょっと出てみたら、相手がびびってミスを連発してそのままファイナルセットとって勝ちました。

誰も勝つと思ってなかったと思うんですよね。。
男子からは弱小みたいに思われてたし(特に私)、県ベスト4は奇跡に近いくらいな成績でした。友達は泣いて喜んでました。顧問(兼担任)も泣いてた気がする。。他の先生からもやたら褒められました。

アニメみてて、勝てる、勝ってやる!と思わないと勝てないっていうのはたぶん正しいです。

準決勝はかなり格上の全国レベルの中学にあたり、あっさり負けてしまったけど、東海大会出場という目標が達成されみんなうれしそうでした。
私は勝ったことはうれしかったけど、引退が伸びたのと、東海大会合宿という県の合宿に行くのが嫌で嫌でどうしようもなかった記憶です。(結局なんとか合宿こなした…)

しかし東海大会は1回戦負けでした。
いつも負け無しだった1番手の友達が負けました。実はこんなこと今までなかったんですが、私達のペアだけ勝ちました。
もう引退がうれしすぎて、何のプレッシャーもなくのびのびプレイできたんだと思います。技術がなくてもメンタルで勝つっていうのはこういうことだと思うんです。。

ちなみに男子は県大会優勝、全国優勝を狙っていたそうなのですが、男子も1回戦負けでした。それも意外だった。。
プレッシャーに勝つことはそれだけ難しいんだなぁ…って思いました。

テニスほんといやだったけど、アニメ見てたら経験しといてよかったのかもって思えてきたのは収穫です。
今ちびっこテニスをうちの近所の子がはじめたらしく、姉がお手伝いにいってるそうなんですが、見に行ってみても良いなーって思いました。
応援するのは楽しいし、がんばってる子は応援したくなりますね。