ほわぴの旅日記と仕事のこと

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【レビュー】偽りのサステイナブル漁業【Netflix】

先日、Netflixで「偽りのサステイナブル漁業」を見ました。
漁業関係者として見ておく方が良いのかなーと思ってみてみました。

www.netflix.com

はじまりが和歌山県の太地のクジラとイルカへの批判。
昔「ザ・コーヴ」という映画をみたことがあるのですが、そのときと同じ場所から撮影されてました。
太地はうちから結構近い場所で遠足で水族館に行ったり、プライベートでも何度か訪れたりしたことがある場所ですが、かなり小さい町で、外国人が調査とは言えあんな感じで取材してたら、あまり良い気分ではないし、見ていて不快だった。

クジラやイルカはこのあたりでは簡単に買うことができるのですが、私は食べたことがないのですが、美味しいと好んで食べるものでく、高級なものでもないようなイメージです。なぜ太地ばっかあんな取り上げ方するのか疑問。

クジラに関してはこのあたりではお亡くなりになった状態で水揚げされることが多く、できたら揚げたくないと漁師からは聞きました。
イルカもたまに近海にいることがあるのですが、網を破くなど頭が痛くなる生き物ではあるようです。とはいえ最近はダイビングで好まれているらしい。

このドキュメンタリーではさらにサメの水揚げ批判もしてました。
サメ自体の価格はすんごく安いので好んで水揚げしてるわけではないと思っているのですが、フカヒレができて高値が付くからだと結論付けていました。ちゃんと取材したのかな。。

その後、養殖は良いのかと思ったけど、魚のエサを使ったり、病気になったりとデメリットを考えるとよくない。
そもそも魚には水銀が含まれ・・・なんちゃら

最終的にこのドキュメンタリーでは
「商用の漁船が悪い。政府はいろんなことを隠蔽している。今すぐ魚を食べるのをやめるべきだ。」
という結論に達したそうなのです。

最後に出てきた漁師さんが
ベジタリアンが言うのならわかるけど、肉を食べている人に言われる筋合いはない」
みたいなことを言っていたんですが、私もそう思います。

漁業は禁漁時期を設けたり、取る量の制限をかけたりはしているんですがそういう情報はなしでした。

とはいえ、底引きや巻き網などに関しては漁業関係者から疑問の声はあがっているようです。
私の市場は定置網なので網を張って待つタイプ。
例えば、そこでサバが大量に揚がると、巻き網船などがそれを聞きつけて、その定置網の近くに来て根こそぎサバを取っていくなんて話は聞きます。

そういう細かい話も取材してほしいものです。
日本の漁業従事者って減ってて、魚を食べる人も減ってるって聞いたけど、そのあたりとかも。


国内のレビューで「魚食べるのやめようと思った」というものが多くて残念だった。

filmarks.com

 

ちなみに商用なものってどの分野においても大気汚染やら起こしているし、地球に優しくないことばかりです。

大企業がサスティナブルを強調したところで、工場や建物そのものが自然を切り崩してできたものなので、矛盾してるなって思います。かといって工場閉鎖はしないわけだし。もしかしたら今できることをやっているのかもしれないけど、矛盾している企業は漁業に限らずたくさんあるような気はしました。

本来人間も動物なので、貧乏人にとっては生き残るため、目の前にある資源を食べて生きていくものだと思うので、地球環境まで頭が回る人はたぶん生活に余裕がある人なんだろうなって思いました。

自分は目の前のことで精一杯だった。